CHROME HEARTS
ライフスタイルブランドとしてのスケール感を全面に打ち出した、
クロムハーツ トーキョーの待望のグランドオープン。
08 4/30 UPDATE
福岡と名古屋の開店に続き、4/26、待望のグランドオープンを迎えたクロムハーツ トーキョー。国内最大規模の店舗に、別館が増設され、さらにスケール感がアップされ、入店すると心地よい雰囲気の中庭が来客を出迎えてくれる。
ここから同店の魅力を伝えるために、前置きとして述べると、第一に、クロムハーツはその絶大な人気ゆえに、レザーやシルバーアクセサリーを中心としたファッションブランド、というような認識が一人歩きしているが、それは誤認であって、このブランドがライフスタイルの視点から誕生したということを忘れてはならない。
その原点として有名なエピソードが、オーナー兼デザイナーのリチャード・スタークが、バイクに乗るために必要なアイテムを、若干名の仲間とともに製作したことが、ブランドの設立へ繋がったという逸話である。その意向は、世界的な認知度を得た今も変わらず、むしろ成功を手に入れたことで、より豊かでユーモアのある製品を次々と発表している。
また、この20年近くに渡って、上記のスタンスを保ち続けられる大きな要因であり、クロムハーツの最大の魅力であることが、すべてにおける徹底ぶりと完成度の高さである。
それを証明するひとつの例が、このショップに期間限定で展示される、リチャードの貴重な私物である。これらは明らかにヴィンテージウエアに勝るとも劣らない風合いを持っており、ゆっくりと濃密な時の経過を刻んでいる。いうなれば、これらは、表層ではなく本質的に、ユーズド加工とは対極のエイジングであって、本当の目的地や着地点は、製品の完成時ではなく、完成後であることを示している。
つまり、彼らのクリエイションの凄みは、頭に浮かんだアイディアを、長い開発期間を経て、ひとつひとつ形にしながら、すべてを積み重ねていき、その研鑽が、時間という負荷に耐えうる強度を作り上げ、モノに深みを与えている。
成熟期に達したリチャード・スタークのライフスタイルに比例し日々拡張するコレクションとともに、クロムハーツ トーキョーは、これから長い年月をかけて、永続的にゴールへと向かって進化し続けていくのであろう。
Text:Tsuneyuki Tokano
Photo:Masaki Sato
CHROME HEARTS TOKYO
東京都港区南青山6-3-14
平日 12:00~20:00
土日祝日 11:00~20:00
不定休
Tel : 03-5766-1081