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ボブ・マーリーやセックス・ピストルズのツアーに同行し、数々の貴重なシーンをカメラに収め続けた。そんなポップカルチャーの重鎮フォトグラファー、デニス・モリスと、シーズンごとに様々なアーティストをフィーチャーしているブランド、museum neuがコラボレートし、フォトTシャツを展開する。来日したデニス・モリスを直撃した。

──たくさんのアーティストを撮影していますが、その中から、どのような基準で写真を選んだのですか？

「20年以上前の作品だとしても、いま見ても色あせない。タイムレスというキーワードで写真を選んだ」

──写真は、アートであり表現活動。それがTシャツというプロダクトとして売り物になることをどのように捉えていますか？

「自分のアート活動の延長だと考えている。ファッションもアートだと思うし、音楽、グラフィックも含めてすべてが合わさったものだ」

──これらのTシャツは、デニス・モリスの作品であると同時に、それぞれのアーティストＴシャツとしても捉えられると思いますが、その責任は感じますか？

「ロックTシャツを作りたいと思っていたわけじゃなくて、写真自体に魅力を感じているんだ。極端な話、そこに写っているのがシド・ビシャスじゃなくてもいい。フェスTシャツや、バンドのツアーTシャツとは意味合いが違う。アンディ・ウォーホル×ベルベット・アンダーグラウンドのバナナTシャツを着るようなものだよ。あれ自体にメッセージがあるわけじゃなく、ビジュアルが素晴らしいアート作品。だから、彼らを被写体にはしているけど、重要なのは写真自体の素晴らしさなんだ」

好きなバンドのかっこいい写真がプリントされていれば、うれしいもの。バンドのことを知らなくても、このデザイン性の高さに、１枚は欲しくなるフォトTシャツです。

Text:Tomohiro Okusa
Photo:Masaki Sato