Modern Work

Modern Work

新しいスタイルとなって現代へ再生された、
ナバホ族のインディアンジュエリー。

08 2/18 UPDATE

2008S/Sは、先シーズンに引き続き、アメリカから話題のトラッド関連のブランドとともに、ヴィンテージのテイストを取り入れたファッションアイテムが数多く流通している。

かってのリプロダクトとの違いは、個々のクリエイターがルーツを大切にしながらも、現代的な要素や実用性を加え、新しいスタイルへと再生させ、あくまでも21世紀のプロダクトであることを認識している点であろう。これが消費者のニーズと重なり、着実に勢いを増し、ひとつのトレンドとして定着しつつある。

このナバホ族のブレスレットはその典型例といえる代物。ニューメキシコに在住するインディアンジュエリーのアーティストJoe Piasso Jr(ジョー・ピアソ・ジュニア) に、モダンワーク社がジュエリーの制作を依頼。1920~40年代頃にシルバーをプレート状にした、インディアンラグの模様を彫り込んだブレスレットをヒントに、ダブルリングのレザーバンドを取り付けている。ヴィンテージへの深い造詣と今の時代の素材や技術によって、ハンドメイド特有の風合いやプリミティブな雰囲気を受け継ぎながら、オリジナルともひと味違う魅力を引き出すことに成功している。

総体的に、このような傾向のファッションアイテムは完成度が高く、ジャンルの壁を越える強度を持っているので、幅広いコーディネイトで活用できる、という利点を持っている。そのため、市場への供給が高まるにつれて、ユーザーの解釈によっては、予想だにしなかったルックがうまれる可能性もあり、次の流行となってシーンの発展へと繋がるケースさえある。

こうして制約を破ることで、新しい秩序が形成され、古きよき時代の産物は姿を変え、次の世代へと継承されていくのである。

Text:Tsuneyuki Tokano
Photo:Masaki Sato

1TAOS(タオス)
2CHIMAYO(チマヨ) 
3GALLUP(ギャラップ)
4SANTA FE(サンタフェ)
5SANTO DOMINGO(サントドミンゴ)
各26,040円[税込]

[問]BEAMS 原宿店
Tel:03-3470-3947

http://www.beams.co.jp/


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