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洋服作りの原点とも言える、機能性や実用性に重きを置き、パターンやシルエットを丁寧に作り込み、派手さはないもののシンプルで存在感のあるプロダクトをリリースしてきた〈Vainl Archive〉。2008年春夏では、ワークやミリタリーの要素を独自の視点で取り入れたスタイリッシュかつクリーンなアイテムがラインナップされている。

M-65は、硫化染めしたコンパクトなヘリンボーンに洗いをかけ、素材感を活かした繊細でシャープなシルエットで構成。太さの異なるストライプをアシンメトリーに組み合わせたアーミーシャツは、背中にプリーツを入れるなど、40年代を彷彿とさせるディテールにも注目したい。毎シーズン、好評を得ているレザージャケットはラムレザーのなかでも背中に近い部分を使用することで、ムラのある独自の表情を抽出している。

スタートから３シーズン目を迎え、服作りに対する実直な姿勢を感じさせるプロダクトは、どれも見応え充分。また、東京では「MADE IN THE WORLD」での取り扱いが決定。今後の躍進にも期待したい。

Text:honeyee.com
Photo:Masaki Sato