ノーザン・アイランド・フィルム・フェスティバル2008
フィルム・フェスティバル2008
北アイルランドの魅力を凝縮した映画祭が開催!
08 1/22 UPDATE
演劇や文学の分野でも格式高い伝統をもつ北アイルランド。また、ジェームス・ネズビットやケネス・ブラナー、リーアム・ニーソン、スティーブン・レイ、ピアス・エリオットなど、現在のシーンを席巻する多彩な映画人たちを輩出していることも見逃せない。そんな“知られざる映画大国”の北アイルランドで生まれた映画作品を一堂に観られる「ノーザン・アイランド・フィルム・フェスティバル 2008」が2月9日から渋谷ユーロスペースにて開催される。
ベテラン監督ジョン・T・デイヴィスが70年代のパンクシーンを記録した「シェルショック・ロック」、グッド・フライデー合意後1998年に“真のIRA”が仕掛けた爆発テロによって死傷した被害者家族の戦いと再生の物語を克明に描いたピート・トラヴィス監督の「オマー」、1972年のブラディ・サンデーの当事者の一人でもあるマーゴ・ハーキン監督によるドキュメンタリー「テリー・ダイアリー」、同じくマーゴ・ハーキン監督が80年代の時代背景を描写した「おやすみベイビー」(俳優シニード・オコナーのデビュー作!)など、多種多彩なラインナップは必見!
1990年代中期から続く停戦宣言以降、目覚ましい発展を遂げる北アイルランドの経済や文化。依然として紛争やテロというイメージが色濃く残っているが、地元では近年その歴史を検証し、新たな視点を見いだしながら、未来へつなげていこうとする試みとしてのドキュメンタリーやドラマが多数製作されているのも事実。その息吹を感じられる貴重な1週間を満喫したい。
Text:Atsuo Watanabe
ノーザン・アイランド・フィルム・フェスティバル 2008
期間:2月9日(土)~2月15日(金)
場所:ユーロスペース
info
ノーザン・アイランド・フィルム・フェスティバル 2008実行委員会
Tel:050-1118-9606