JUZU a.k.a. MOOCHY 世界をつないで地球規模で鳴らされる、ワールド・ダンス・ミュージック
07 7/20 UP

2005年に発売されたファーストアルバム『MOMENTOS』は、それまでDJ活動やNXSというバンドでの活動をしていた彼にとって、アーティストとしての立場を明確に打ち出し、そしてそれが賞賛された。このたび発売されるセカンドアルバム『RE-MOMENTOS』では、どのような世界観を見せてくれるのか?

4つ打ちを中心としながらも、ハウスミュージックというよりも、ワールドミュージックと呼びたくなる楽曲たちだ。世界中の民族楽器などの音感を積極的に取り入れ、レコーディングでも世界を飛び回っている。ハワイ、ベトナム、キューバ、ニューヨーク、そして奄美大島。さらに現在、彼は東京育ちでありながら、福岡を制作拠点としている。すでに彼のなかではジャンルというものは超越しているのだろう。この場合のジャンルとは、音楽的なものはもちろん、国境や国籍、人種、世代も含めての話、である。このアルバムからは、すべての音楽は根本で繋がっていることを感じさせる。

前述の地域のミュージシャン以外にも、いま欠かすことのできないミュージシャンたちが多数参加している。ジョー・クラウゼル、テリー・テムリッツ、松下敦(ZAZEN BOYS)、芳垣安洋(DCPRG、渋さ知らズ、ROVO)、永井利充(exボ・ガンボス)、大友良英、内田直之。彼らとともに鳴らされる音は、壮大さを持っている。オーガニックなエッセンスが随所に散りばめられ、ゆったりとして気持ちの良いサウンドスケープだ。それこそ地球規模に広がっていく。いまアナタがいる場所から、全方位に意識を解放して聴いてみよう。いろんな音が聞こえてくるかもしれない。

『RE-MOMENTOS』
JUZU a.k.a. MOOCHY
(CROSS POINT)
7月6日発売

http://www.nxs.jp/

www.honeyee.com

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