cro-magnon コズミックな音がライヴでも人気の生音ダンスグルーヴバンド
07 7/18 UP

ダンスグルーヴバンド、cro-magnonのセカンドアルバムがリリースされた。大竹重寿(Dr,Per)、コスガツヨシ(G&B)、金子巧(Key)の3人からなるインストバンドだ。一昨年あたりから、彼らのライヴが、夜な夜なクラブを徘徊する人種の耳に止まり始め、昨年リリースされたファーストアルバムも、あのジャイルス・ピーターソンを虜にするなど好評を博した。

生音でダンスミュージックを奏でるクロマニオン。Soil & Pimp Sessionsなどとも交流を持ち、Jazzy Sportからリリースという意味では新しい解釈のジャズかもしれないし、また元Loop Junctionのメンバーで構成されているという意味ではヒップホップの進化型でもあり、DJ HarveyやIdjut Boysなど、いわゆるオルタナティブハウスやディスコダブにも共振する、懐の深い作品となった。

バンドのダイナミクスをもってどんどんアゲていくようなジャムバンドやライヴトロニカバンドたちのなかで、今作の彼らは、ダンスミュージック/ハウス寄りでありながら、しかし、どこか地に足がしっかりと着いたビートを聴かせてくれる。サイケデリックロックなギターや、ニューウェーブな上音など、コズミックな鳴りで気持ちよく宙へと誘われるが、一方では、ただアゲ切るだけではない着実なボトム。フロアでも使えそうな曲であり、同時に部屋聴きも充分に可能な楽曲としてのクオリティこそ、彼らの真骨頂といえるだろう。

この夏は、3匹の「猿」たちのライヴを観て、宙に輝く「夏の大三角」(=Great Triangle)へと連れて行ってもらうことにしよう。

『Great Triangle』
cro-magnon
(JAZZY SPORT/Lastrum)

http://www.cro-magnon.jp/

www.honeyee.com

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