ビョーク、坂本龍一からの熱いラブコールとコラボレーションで知られるフィンランドの電子音響デュオ Pan sonicと、2月にリリースする世界初のヘッドフォン専用CDアルバム「ATAK010 filmachine phonics」が大きな注目を集めている渋谷慶一郎がライブツアーを敢行。
山口、京都、東京の3都市を巡るツアーはMayer sound、Martin Audioといった最高音質のサウンドシステムによって彼らの魅力、強度が存分に堪能できる内容に。
このコンサートツアーはATAK設立5周年を記念して行われ、Pan sonicにとっても通算7枚目となるフルアルバム「Katodivaihe」リリース直後ということもあり、両者とも気合い十分。エレクロニカ/サウンドアートシーンの最先端を体感できることは間違いない。
さらに今回、オランダからGoem a.k.a. Frans de Waardも来日。ヨーロッパのサウンドアートシーンの顔役として知られるフランス・デ・ワードのプロジェクトは極度に機械的でいわゆる人間的なグルーヴを徹底的に排除したミニマルテクノの奇形/進化型とも言うべきスタイルで1997年の結成以後数多くのアーティストに多大な影響を与え続け、2004年にATAKからフルアルバム「ATAK005 goem」を発表し大きな話題を呼んだ。
また、山口、東京では関連イベントとしてシンポジウム"anti fourier/instability"を開催。
渋谷慶一郎、pan sonicのミカ・ヴァイニオとイルポ・ヴァイサネン、goemのフランス・デ・ワードに加え、山口にはYCAMアーティスティックディレクターの阿部一直氏と複雑系研究者/東京大学助教授の池上高志氏を、東京には佐々木敦氏を迎え、著しい速度で発達するテクノロジーを媒介として変化するサウンドとアートの新しいあり方に対して、出演者それぞれの視点から考察を加える予定である。
Text:honeyee.com