07 11/5 UP
これまでシーズンコンセプトをあえて設けず、服作りそのものによりコンセプチュアルなアイディアと手法を用いて取り組んできた〈Rebirth〉。今回ご紹介するのは、そんな〈Rebirth〉のなかでも、軍物や古着を素材として使用し、ブランドのクリエイティビティが遺憾なく発揮されたリメイクミリタリーウェアである。
1960年代の米軍が使用していたパラシュート生地をボディに用いたジャケットには、刺繍やランダムなハギ、さらには手編みのニットリブが特徴的。古着のB.D.Uシャツを解体、再構築によって形成された6ポケットパンツでは、生地を裏返しに使い従来にはない表情を演出。1970〜80年代のポンチョライナーをベースにしたリメイクダウンベストでは、ポケットと裾周りにはヘッドホーン使用しているスポンジを採用するなど、素材への独自のこだわりを感じさせてくれる。モッズコートではベトナム・朝鮮戦争の頃の米軍の歩兵用テントの生地を採用。フードには何種類ものリアルファーがランダムに施され、独創的な雰囲気を醸し出してくれる。
なお、デザイナーの堀木厚志は〈Rebirth〉としての活動を今シーズンをもって一旦終了。東京ストリートが生んだ希有な才能の今後の活動にも注目していきたい。
Text:honeyee.com
Photo:Kazuo Shimamoto