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世界各国のラルフ ローレンのフラッグシップストアで取り扱われることで話題を集め、昨年末ついに正式に日本での展開を開始したJ.AUGUR DESIGN。
デザイナーのジュディー・オウガーは、いわゆるファッションデザイナーとは異なるキャリアを持つクリエイターである。10代の頃からアートの分野で活動をスタートし、近年は創作の対象がリメイクアイテムに移り、自身の名を関したブランドを設立するにいたった。
ヴィンテージのパーツによって創られる彼女のコレクションは、これまでの常識をいとも簡単に覆す、とにもかくにもパワフルなアイテムが並んでいる。バックやアクセサリーを中心に、今季からはウエアもリリース。ベースとなるのは、40〜50年代のミリタリーバッグ・ナヴァホ族のコンチョやラグ・アンティークの鞍・デニムなどで、これらを収集するに当たって、当然ながら確かな知識や経験が必要とされるわけだが、彼女の夫がラルフ ローレンの古着のバイヤーであるので、最高の環境下で素材選びに集中できていることも容易に想像がつく。
希少なパーツへの目利きもさることながら、それ以上に特出している点は、パーツごとの組み合わせやカスタマイズのセンスである。いうまでもなく彼女の製品は商業を目的としたプロダクトではあるが、理屈だけでは計りきれないインスピレーションの産物であることも間違いなく、どちらかといえば、機能や実用を目的とするデザインの世界よりも、アートの領域に寄ったファッションアイテムだといえる。
ラルフ ローレンをもうならせた史上最強クラスのリメイクアイテムは、斬新なルックスに引けを取らない高い精神性をクリエイティビティが秘められている。
Text:Shuhei Sato
Photo:Masaki Sato