07 5/10 UP
プーマといえば、誰もが知るグローバルなスポーツブランドであるが、従来のマスでのイメージの他に、クリエイティビィティに富む数々のプロジェクトを手掛けていることでも知られている。
中でも意欲的な姿勢をみせているのが、各ジャンルの頂点で活躍するクリエイターとのコラボレーションであり、既存の枠を超えたプロダクトを次々と発表している。
昨年から話題を集め、この春ついに発売されるのが、オランダデザイン界のニュースターとして期待されるマルセル・ワンダースによる、革新的でスタイリッシュなアウトドアグッズである。「美しいテントの壁紙に囲まれ、お気に入りのシャンパンを楽しみながら、都会の喧噪からエスケープする」、といったユニークなコンセプトを基に制作され、いわゆるキャンピングでの活用というよりも、ある種のラウンジスタイルを提案をしている。
コレクションは7つのアイテムで構成され、どれもがツールとしての機能を保有するとともに、アール・ヌーヴォー調に象られたアイコンなどによってスタイリングされている。
今回の作品は、マルセル・ワンダースの代表作でMoMAに永久保存されているノッテッド・チェアや、プーマの名品スウェードのようなパーマメントデザインとなるか、または時代に消費されるデザインとなるのか、その評価や行く末も実に興味深い。5月18日から全国一斉販売。
Text:Tsuneyuki Tokano