honeyee.com ｜Web Magazine「ハニカム」

以前にも増して目紛しく流行が変化していく、2007S/Sメンズファッションシーン。ついこの前まで先端を行っていたアイテムが、次シーズンあっという間に下火になることもザラである。この傾向を象徴するファッションアイテムといえば、真っ先にジーンズが挙げられる。

LAブームからアメリカ西海岸を象徴するゆったりとしたブーツカットが流行ったと思えば、いつの間にか街中の若者がここぞとばかりにスキニージーンズに移行したりと、定番という言葉がそう簡単に通用しなくなるほど、その流れは実にスピーディだ。

さらに近年稀に見るほどトレンドが細分化されているため、次のヒットアイテムを推測することは窮めて難しい。しかし、いつの時代も確かな提案力を持ったデザイナーやブランドは確実に存在するので、その動向を探ると、おのずと次のヴィジョンが見えてくる。

こちらの3本は、アメリカから初上陸した最先端のシルエット、「シューカット」のジーンズである。これがどのようなフィットかと説明すると、全体的にタイトで、腰や腿回りは細身、膝から裾にかけてわずかにフレアしている。実際に履くと、これまでにない独特の形であることが分かる。

また、スキニーと比べ若干裾幅が広いので、シューズの選択肢の幅があることも特色だろう。これらは、厳しいファッションマーケットの最前線をくぐり抜け進化し続けるジーンズブランドの現在を示す、今もっとも新しい提案のひとつである。