06 1/6 UP

かつて“渋谷系”と呼ばれた一連のアーティスト達のなかでも、マニアックな趣味性に浸るのではなく、あくまで楽曲の持つ“力”でその存在感を示し、そしてそれ故に異彩を放っていたラヴ・タンバリンズ。そのラヴ・タンバリンズのヴォーカリスト、エリとギタリスト、db(斉藤圭一)が解散以来10年ぶりに再会し、新ユニットを結成。

それが、この“girl it's u(ガール・イッツ・ユー)”だ。

1月1日にリリースされたファーストミニアルバム『Lonely Buffalo』に収録された楽曲を聴くかぎり、アコースティックギターのザラついた響きとナチュラルなメロディが印象的なタイトル曲『Lonely Buffalo』をはじめ、確かにかつてのラヴ・タンバリンズを彷彿とさせるものがある。

しかし、エリのヴォーカルは深みと迫力、そして哀しみを増し、dbのギターはときに泥臭いほど生々しく音を刻む。10年の歳月は2人をよりタフに変えたのだろうか。

タイトル曲の他、Takuji aka Geetekによる軽快なダンスホールチューン『The Tiny Sun』、乾いたセンチメンタリズムが表現されたアコスーティック・バラッド『Never Die 4Eva』を収録。

こうして2人の作る音楽に、また出会えたということが何よりも嬉しい。

『Lonely Buffalo』
girl it's u
(CRUE-L RECORDS)

www.honeyee.com

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