STUSSYが今年1年がかりで手掛けているプロジェクト『WORLD TOUR 2006』が佳境を迎えている。今回の企画のベースとなる世界各国のクリエイターがアレンジを加える“WORLD TOUR”Tシャツは40種類を優に越え、最新作となるGROUP 8ではショップシリーズが登場。アーティスト、クリエイター、ショップ、と徐々にその全貌が明らかになってきた。
そしてつい先日、この壮大なプロジェクトの最後の締め括りとして発表されたのが、NIKE×STUSSYというビッグコラボレーションだ。 『WORLD TOUR 2006』の一貫として行われる今回のコラボレーションでは、ストリートに置いて確たるポジションを築いているNIKE DUNKに、素足感覚で話題を呼んだNIKE FREE TRAIL 5.0が都市ごとのエクスクルーシヴカラーとして登場(ちなみに東京はホワイト)。さらに両モデルのテクノロジー、ヴィジュアルを融合させた新たなるプロダクトNIKE TRAINER DUNK Lowは、同企画を締め括る東京でのみの販売となる。
また、このコラボレーションはプロダクトだけにとどまらず、アートショウも共同開催している。キュレーターにはNYのアレッジド・ギャラリーなどで知られるアーロン・ローズが担当。ファーストエキシビションとなったLAでは「BLU HOUSE」を貸し切り、KAWSやFUTURA、PUSHEADといった一連のプロジェクトに参加したアーティストたちの作品を展示するだけでなく、建物全体をKRがペイントを施すなど、大胆かつ大規模な仕掛けを施し、話題を呼んだ。もちろん、こちらのエキシビションも『WORLD TOUR 2006』として各主要都市を巡り、12月に東京で開催予定。
物欲ばかりを刺激せず、プロジェクトの感覚的部分もエキシビションというカタチできちんと表現するSTUSSYの哲学に、それを実現させる手腕、そして卓越したセンスまでも垣間見られる『WORLD TOUR 2006』。東京でのエキシビション開催が待ち遠しい限りである。
Text:honeyee.com