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LA発のパーベルは、マックス ズバリとクリッソー コリンズの2名によって発信される、新進気鋭のファッションブランドだ。ブランド名は、「防弾チョッキ、弾が止まる、なにも起こらない」という意味のフランス語から名付けた。ズバリは、テーラーを営むイタリア人を父に持ち、17歳からモデル業をはじめた。数年前の有名メゾンのショーやキャンペーンを見ると、彼の姿を発見することができる。
当時からハイファッションとチープなアイテムを合わせるセンスに定評があり、ブランドの設立前から、すでに構想は固まっていたという。並外れた嗅覚と勘にものをいわせ、1stコレクションから、LAのマックスフィールドとNYのジェフリーで取り扱われるという快挙を成し遂げた。これらはヴィンテージウエアをベースにしていたため、300〜4000$と高額であった。昨年2月から今のスタイルにシフト。中心となるアイテムは、カシミアセーターとTシャツで、メンズ&レディスともに展開。
彼らいわく、カジュアルに特化するというよりも、着るものとしてリアリティと、他のブランドとミックスできることを重視して服作りしているそうだ。これで弱冠21歳だというのだから、末恐ろしい逸材がいたものである。
Text:Tsuneyuki Tokano
Photo:Masaki Sato