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ハンブルグのオートクチュールのアトリエで５年間テーラリングを学び、その後ロンドンではメッセンジャーとして街を駆け巡り、現在はベルリンを拠点に活動をするデザイナー、オリバー・クロール。そんな彼が手掛けているブランドがBERLIN INDUSTRIEであり、なかでも少量生産で展開されている“77”ラインが今回紹介する品々。

デザイナーとしては異色の経歴であるからこそ、そのクリエイションも極めて個性的。
古着のアーミージャケットを解体し、後染めを施し、パネル状に繋ぎ合わせ、それを服として仕立てていく。あらゆる工程を重ねることで、よりコンテンポラリーな印象を与えながらも、袖口の折り返しや緩いラウンドなど、ソフトなミリタリー要素によって取り入れられた機能面からは、程良いストリートな感覚と遊び心を感じさせる。さらに、すべてのアイテムはテーラリングをベースにした確かな技術によって、美しいフォルムに仕上げられている。

ちなみに“77”ラインは、今シーズンがラストコレクションになるのだとか。これを機に彼の極上のクリエイションを覗いて見てほしい。