06 5/18 UP
2006S/Sのパリのプレタポルテコレクションで提案された、音楽性の感じられるスタイリング&アイテムとともに、この春夏のコーディネイトのスパイスとしてもっとも威力を発揮するのが“現代的なトラッドアイテム”である。ただし、一口にトラッドといっても、それぞれの国や文化、様々な年代まで踏まえると、あまりにもレンジが広く定義付けが曖昧だったりもする。
そこで、日本屈指のセレクトショップである“ユナイテッドアローズの審美眼”を基準に設けて話を進めると。いうまでもなく当然なことではあるが、アローズは「トレンドを消化しながらも決してブレない強い基軸を持つ」という、ファッションの世界において当たり前のようで実は極めて困難なことを実践し続けている数少ないショップのひとつである。
これを念頭にフロアを見渡すと、今季は充実したポロシャツ群がひと際目立っていることに気付く。昔ながらの老舗から先鋭的なブランドまで、選ばれたアイテムすべてに共通して、モダンでクラシックな香りが息づいている。
Text:honeyee.com