8/11、サマーソニックでのダフト・パンクのライヴの前日、coletteによるダフト・パンク祝賀の前夜祭が行われた。「colette dance class」というのはここ1年ほどパリのクラブParisParisなどで行ってきたダンス講習会。毎回テーマ曲を決めて、その振り付けを覚えて、最後にはみんなで一緒に踊りましょうというもので、これまでにもマドンナやマイケル・ジャクソンなどをマスター済みというかなり本格的なダンス講習会。今回はダフト・パンクの「Around The World」をテーマ曲に、ミシェル・ゴンドリーが撮ったビデオクリップさながらの奇妙なダンスをマスターしようというもの。
会場は日の出桟橋。そこにはビデオクリップそっくりのカラフルに光るステージが用意され、港にはダフト・パンクの2人とも関わりの深い松本零士先生がデザインした水上バス、ヒミコがセットされている。入場の際、このダンス・クラスに参加したい人は前もってエントリーし、その際にビデオに登場する5つのキャラクターのお面を受け取る。夜22時をまわった頃、パリでも有名だというダンス講師、ジョンが登場でさっそくダンスのレッスンがスタート。全体のダンスの流れをつかんだ後は、ロボット、ミイラ男、スイマー(水泳女)、ガイコツ男、Bボーイという5つのキャラクター別に分かれて、各チームのリーダーが個別にレッスン。40~50分に及ぶダンス・レッスンのあとはみんなで、その成果を披露。最初は戸惑いながらステップを踏んでいた参加者たちも最後には一体感のあるチーム・ダンスを完成させ、お面の下は笑顔でダンスを楽しんだ。さらには各キャラクターのリーダーたちによるデモンストレーションも披露され、多いに盛り上がりを見せた。
遠くからステージを見守る中には松本零士先生の姿もあれば、ダンスのレッスンを受けている中にはダフトの名物マネージャー、ペドロ・ウィンター(honeyee.comのブログでもおなじみ)も。さらにはお面の下に顔を隠したダフト・パンク本人もこっそりダンス・レッスンを!
このダンス・クラスが行われている間も、その脇の桟橋には行列が。例の未来型水上バス、ヒミコは30分おきに東京湾のクルーズへ出航していて、その船上ではペドロ・ウィンター、キツネなどのダフト・ファミリーやParisParisクリューによるミックスが披露され、シャンパーニュが振る舞われ、短いクルージングを盛り上げた。翌日にライヴを控えながらも、ダフト・クリューを囲んでのパーティは深夜まで続き、夏の東京湾をカラフルに彩った。
Photos & Text : Shoichi Kajino (atelier L'APPAREIL-PHOTO)