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5月23日ニューヨーク。
ナイキが世界に向けてセンセーショナルなニュープロジェクトを発表した。
それはアップルとのパートナーシップにより実現した、フットウェアとiPodの融合という画期的なアイディアだった。

その名は「NIKE+」。
フットウェアに仕込まれたセンサーチップが各自のランニング情報をメモリー。その情報がiPod nanoと繋がり、音楽を聴きながら快適なランニングを楽しむと同時に、時間、距離、消費カロリー、そしてペースといった情報をスクリーンでキャッチできる。さらに音楽だけでなく、音声によるフィードバックをリアルタイムで聞くことも可能だ。また、iPod nanoをPCに接続し、グラフィカルに表現された図表から、自分の記録をチェックすることもできる。そしてオンライン上でコミュニティを作れば、グループ内で成績を競い合うこともできる。

当日発表されたデータによれば「米国のジョギング愛好家は約2500万人で、その75%が音楽を聴きながら走っている」のだという。人々のそうした志向性を背景に、「NIKE+iPodは人々の走り方を根本的に変えることになるだろう」と壇上に表れたナイキCEOのマーク・パーカーが語れば、その後を受け登場したアップルCEOのスティーブ・ジョブズは「アップルとナイキは、音楽とスポーツを新たな次元に引き上げる」と呼応する。

ビジネス戦略的な意味合いにおいても画期的なパートナーシップなのであろうが、それ以上に世界中の人々のライフスタイル大きく変える可能性を持ったプロジェクト実現に向けての、意義深いコラボレーションとして両者の出会いを祝福したい。

インソールを外した部分にセンサーチップをセットするアイディア。

Nike+Air Zoom Moire(フットウェア)とNike+iPod Sport Kit(センサーとプラグ)

アップルCEO:スティーブ・ジョブズ(左)とナイキCEO:マーク・パーカー(右)

雑誌『HUgE』の取材を受ける藤原ヒロシとマーク・パーカー

www.honeyee.com

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