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原宿・表参道の街並を印象づける名所として長年親しまれてきた“同潤会青山アパート”の跡地が、“表参道ヒルズ”となって、新たなランドマークとして生まれ変わる。2月11日のオープンに先駆けたプレス向けのプレビューでは、この住宅・商業施設である表参道ヒルズの建築設計を手掛けた安藤忠雄氏、ランドソング(テーマ曲)を制作した藤原ヒロシ氏、そして森ビル株式会社社長・森稔氏らによる記者発表が行われた。

安藤氏は表参道のケヤキ並木との調和を意識し、ケヤキの高さを越えないよう地上ではなく地下に広がる設計であること、表参道と同じ傾斜角度を持ち同じ石畳を使用することで、建物中でも表参道を歩いている感覚を味わえるスロープ、屋上に設置された空中庭園などについて解説し、この表参道ヒルズを、かつての同潤会青山アパート同様、次世代に向けて歴史をつなげる存在としたいと語った。

森氏は、関東大震災後に建てたられた国内初の近代的な集合住宅である同潤会青山アパートの再開発は“歴史の重みを未来につなげる重大な役割”をになうものであり、表参道ヒルズを“表参道の新しいシンボル”としたいと語った。

スパイラル状のスロープをくだりながら、高感度なショップ、カフェ等が地下に向け連なって行く様子を眺めるだけでも楽しめる、この表参道ヒルズ。単なる住宅・商業施設の枠を越え、今後、様々な情報がここから発信されていく予定である。

建築家・安藤忠雄氏

森ビル株式会社・森稔代表取締役社長

表参道ヒルズのコンセプトを説明する西川りゅうじん氏からランドソングについてコメントを求められる藤原ヒロシ氏。

オープニングのキーヴィジュアルとして随所に使われているジュリアン・オピーのアートワーク。

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