05 10/25 UP

その音楽というより、“生き様”が死して今なお世界中で語り継がれ、フォロワーを生み続ける、セルジュ・ゲンスブール。その秘蔵ビジュアルを網羅したDVDが2タイトル同時発売。

タイトル通り、デビューから晩年までを時系列追って収録されたクリップ、テレビ映像、ライブ、インタビューの数々は、音楽性、人間性、そしてファッション性の進化まで目で追うことができる。今再び、静かなブームの兆しを見せるゲンスブール・スタイルなのだが、“ゲンスブールといえばパリ→パリといえば…”のフレンチ馬鹿一代、梶野彰一氏が『オレに語らせろ』と言うもんで…。

Q.いつごろのゲンスブールがカッコいいと思います?
梶野:黄金期は音楽的には70年前後ですけど、人間的にはそれ以降だと思うんです。過激な発言もあったり、これ以降、退廃の美学があると思います。ファッションもかっこいい。

Q.いちばん代表的なスタイルというと…?
梶野:デニムにシャツ+ジャケットで、足元はバレエシューズでしょうか。でもよく見るといつも同じ服っぽい。ピンストライプのジャケット、アーミーシャツ……もしくは同じのをいっぱい持ってるのか(笑)。

Q.実は適当なんだ。髪もボサボサだし。
梶野:でも無精ひげ、いっつも同じ長さなんですよ。だから、適当なようで、緻密に計算されてるんでしょうね…。

Q.どっちかわかんないですけど、そのラフな感じが、今、キテルってことですかね。
梶野:どうでしょう?1つ1つのアイテムはどれも定番ですしね。ジャケットにジーンズもずーっと定番なわけですしね、ただゲンスブールのラフな着かたは、今な感じかもしれないですね。

Q.梶野さん自身のスタイルもゲンスブールの影響、大きいんでしょ。
梶野:もちろん。あ、そういえば靴はバレエシューズじゃないにせよ白じゃないと落ち着かないかも。さすがに“デニムシャツ+淡色のデニム”っていうスタイルはやったことないですけどね(笑)。勇気いるけど、いつか挑戦したいです。

『セルジュ・ゲンスブール1958-1969』(ユニバーサル)

『セルジュ・ゲンスブール1970-1989』(ユニバーサル)

楽曲は「ラ・ジャヴァネーズ」「ボニーとクライド」「シャルロット・フォーエバー」など2作品あわせて60曲以上収録。中でも生前に未発表曲であった「ラ・
ノワイエ」を歌う姿(『1970-1989』に収録)は貴重。 10/26発売 各4,410円(税込)

梶野彰一さん(atelier L'APPAREIL-PHOTO)
レーベル・オーナー、デザイナー/アートディレクター、パリにまつわるライター/ジャーナリスト、DJなどその活動は多岐にわたる。最近サングラスをタレサンからセルに変えたところ、知らない人から「みうらじゅんさん?」と間違えらたそう。
http://www.lappareil-photo.com/

www.honeyee.com

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