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THINK PIECE

Reebok is Reeborn.

SWIZZ BEATZとVERBALがReebokを変える!?

11 9/5 UP

text:Tetsuya Suzuki

この夏、Reebokからビッグ・ニュースが届いた。
クリエイティブ・ディレクターに2人のアーティストが就任したのだ。
グロバール・クリエイティブ・ディレクターには、なんと、SWIZZ BEATZ!
そして、アジア・パシフィックのクリエイティブ・ディレクターには我らがVERBALが就任!
NYで行なわれたプレス発表とパーティで、2人のクリエイティブ・ディレクターをキャッチ。

 

Interview with VERBAL
Reebokは「わがまま」であることに理解がある
──
今回、このNYで新しいReebokのお披露目とも言えるイベントに参加した感想は?
「もちろん東京でも、音楽制作やデザインの仕事をやってきたし、NYにもよく来るし、こっちに友だちもたくさんいるわけだけど、いざ、このタイミングで、つまり、Reebokアジア・パシフィックのクリエイティブ・ディレクターとして、ここに来ると、当然、今までとは違いますよね。パーティでの挨拶や各国プレスからの取材とかっていうのは、ドキドキの経験ではあるんで(笑)。で、やっぱり、取材や撮影の合間にSWIZZと話すと、いろんなことができそうな雰囲気が盛り上がってきますね」

──
今まで、ことファッションにおいてはVERBALさんは、カッティングエッジなシーンを見ていたと思うんですが、このReebokのプロジェクトではとても大きなマーケットを意識しないといけないと思うんですが、どのようなアプローチを考えていますか?
「うーん、そこは逆というか、僕がアプローチを変えるというより、むしろReebokが若い世代の感性やクリエイティビティをフックアップしたいんだと思うんです。だから、僕がこういうポジション(アジア・パシフィック・クリエイティブ・ディレクター)に就いたんだと思うんですよ。実際、Reebokのスタッフたちと話していると彼らが『新しいシーンがどこにあるのか』ということにものすごく興味を持っていることがわかるんですね。僕らがキャンペーン用に制作したヴィジュアルでも東京の新人デザイナーの服をフィーチャーしたりしているんですが、そういうことにも凄く理解があって。僕自身もメジャーなフィールドに立ちながらアングラにもアプローチするっていう立ち位置だったりするわけで、そこはReebokもライク マインドなのかな、って」

 

──
とはいえ、VERBALさんにとっても、Reebokにとっても今までとは違うところでのプレゼンスを獲得するチャンスではありますよね。
「もうすでに、それは感じるっていうか、例えばパーティでSWIZZと話していると、こっちだと普通、『SWIZZとVERBAL? つーか、VERBALって誰?』みたいなことで、その時点で僕の名前が知られていくことになると思うんです。逆に日本のファッションシーンに対しては、もちろん、Reebokって日本中のスニーカーショップにおいてあって、知名度はとても高いわけだけれど、実際にどんなモデルが今あるのかっていうことや、それらがファッションの方にトランスレートされ切れていないっていう現実が要所要所にあって、だから、僕のミッションのひとつはその辺のことを、いろんな人たちに伝えていくことかな、って考えてるんですよ。もちろん、スポーティなスタイルの人から、原型をとどめてないくらいにいっちゃってる、とんがった人たちまで(笑)」
──
そのVERBALさんの「ミッション」を成功させるには、なにが一番必要だと思いますか?
「今もちょうどReebokのスタッフの皆さんと話してたんですが、僕の発想ってちょっとハチャメチャというかレフトフィールドというか、すぐには理解が出来ないようなアイディアとかもあると思うんですよ。でも、そのアイディアをどうやったら、Reebokの既存のプロダクトにいれかえていけるか、そして、新しいプロダクトに作り替えていけるか、ということを真剣に考えてくれるんで。僕もいくつか大きな企業とのコラボレーションを経験してきたけれど、凄く協力的というか、すごく可能性を感じますね。『わがまま』であることに理解があるという感じで、なんというか、今からすごい手応えを感じてます」