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THINK PIECE

ED BANGER NIGHT WTF !!

ED BANGER CREWが一同に集結した夜。

11 10/5 UP

photo&text:Shoichi Kajino

今年の夏を彩ったSUMMER SONIC 2011の中、オールナイトで実現したED BANGER NIGHT。
レーベル・プロデューサーのBUSY Pことペドロ・ウィンターと
ED BANGERのアートワークの全てを手がけるグラフィック・デザイナーSO-MEによる新ユニット、
BUSY PICTONARYの本邦お披露目をはじめ、FEADZ、BREAKBOT、CARTE BLANCHE(DJ MEHDI + RITON)、SEBASTIANと
レーベルからのほぼオールスターが一同に会すこととなった熱い一夜をエクスクルーシヴな写真とともにレポートする。

 

まずトレードマークのキャップ姿で登場した先鋒、FEADZ。HIP HOPからエレクトロを自在に操るFEADZならではのユニークでやんちゃなミックス。

軽快なアクションのミキサーさばきとともに、次々繋がれていく音によって、これから始まる熱い夜のプロローグとしては十分な熱をフロアに与えてくれた。

 

続いて登場の長髪に無精髭というナードな雰囲気のヤング・パリジャンは、昨年リリースした『I'm Yours』というシングル1曲以外、他人のリミックスのみしか目立った活動はしていないにもかかわらず大きな注目を集めるBREAKBOT。

オーバーアクションもなく、淡々とラップトップの画面を見ながら丁寧にミックスを続けるティボー。ポップなソウル・ナンバーであるその『I'm Yours』でも露呈するメロディメーカーぶりを裏打ちするような、メロウなセレクションでじわじわとフロアを沸かした。

 

お揃いのペンキ塗り風の真っ白なサロペット姿でステージに登場したのは、ED BANGER レーベルのプロデューサーBUSY Pと、アート・ディレクターのSO-ME、この夜お目見えしたユニットBUSY PICTONARYは、DJとヴィジュアル・コミュニケーションを融合した(なんていうほど堅苦しいものではないが)前代未聞のDJ+お絵描きユニットである。プレイ中にオーディエンスの写真を撮って、それを使って遊ぶ、笑わす、盛り上げるなど、DJと客席のより親密なコミュニケーションが新鮮で楽しい! またCASSIUS、MR.OIZO、そしてJUSTICEなどこの夜ステージに登場しなかったED BANGER CREWさえも、彼らのトラックがヴィジュアルとともにプレイされることによって、あたかも遠隔から参加しているような感じがあり、それがレーベルのお祭りといったムードをさらに盛り上げていた。

さらに目玉となったのは、間もなくドロップされるJUSTICEのニューアルバムからのリードトラック「AUDIO, VIDEO, DISCO」が初めて披露された事だろう。早めのBPMに戸惑いながら、JUSTICEの新しいストーリーの序章をかいま見せられたフロアは大いに盛り上がった。実はこの時点でJUSTICEの二人は東京に向かう飛行機の中にいた。あと半日到着がはやければ、ここでさらなる奇跡が見えた事は明らかだったのであるが、それはこの次の楽しみに取っておこう。

最後にSO-MEによって書かれた「TOKYO, WE ♥ YOU」のかわいい文字とともに一気にヴォルテージは最高値に達した。