11 12/22 UPDATE
現在、名実共に世界で最も輝きを見せている女性シンガー・ソングライター、アデル。今年リリースしたアルバム「21」は全世界19カ国でチャート1位を獲得し、現時点までのトータル・セールスは1,300万枚を越える。また全米ビルボードチャートでは、発売以来39週連続でトップ5位以内をキープし、あのマイケル・ジャクソンが持つ38週連続という記録を抜いて歴代1位に躍り出るなど、デビューからわずか5年足らずの内に、現代最高のディーヴァとしての確固たる地位を築き上げた。
しかし、デビューアルバム「19」のリリース時、本国イギリスでは初登場1位となる鮮烈のデビューを飾ったものの、他国での売れ行きは振るわなかった。そんなアデルを一気に世界規模のスターダムへと押し上げたのが、2008年10月に出演したアメリカの人気番組"サタデー・ナイト・ライブ"だ。ブルージーでソウルフルな彼女の歌声とそのパフォーマンスは、全米約1400万人の視聴者の目に留まり、「19」はビルボードチャート初登場149位から10位へと急上昇。2009年のグラミー賞では最優秀新人賞と最優秀ポップ女性歌手賞をダブル受賞することとなった。
そして、そんなアデルの魅力の真骨頂であるライブをフルで収録したのが、今作「LIVE AT THE ROYAL ALBERT HALL」だ。格式高いロンドンのロイヤル・アルバード・ホールでのライブの模様を収めた本作は、"Someone Like You"や"Rolling In The Deep"といったヒット曲から、アデルが敬愛するボブ・ディランやザ・キュアーのカバー、さらに今回が初の音源化となるザ・スティールドライヴァーズとボニー・レイットのカバーも収録されており、アデルの歌声の魅力を存分に味わうことができる。
さらに、国内盤はDVDがセットとなっており、圧巻のライブ・パフォーマンスはもちろん、ライブ当日のバックステージでの貴重な映像も収録。リラックスした表情から徐々にアーティストの表情へと変貌を遂げる様が映し出されており、何故、たった数分のライブ映像が全米の心を惹き付けたのか、そして何故、アデルの歌声が世界中で支持されているのかを知ることができる、充実の内容となっている。
text:honeyee.com