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フランス出身のアニメーション監督、シルヴァン・ショメの待望の実写映画「ぼくを探しに」がついに公開。オムニバス映画の「パリジュテーム」中の短編「エッフェル塔」以来タッグを組む「アメリ」のプロデューサー、クローディー・オセールと共におくるハートウォーミングストーリーだ。
幼い時に両親を亡くし、そのショックで言葉を話すことができないまま33歳を迎えたポール。美しく優しい母とプロレスラーで凶暴な父の記憶だけが心につかえたまま、ダンス教室を営む姉妹の叔母に、世界一のピアニストになるべく育てられた彼は、友達のいない孤独で単調な日々を送っていた。そんなある日、彼は同じアパルトマン内に住む謎めいた女性、マダムプルーストに出会う。彼女が淹れたハーブティーは、失われた記憶を呼び戻す不思議な力を持っていた。失くしたはずの過去の記憶がパズルのように組みあわさり、ポールは幼い頃に見た両親の姿を追い求める。2人の残像は閉ざされたポールの心を揺さぶり、彼の人生は少しずつ変化していく。
眩しい色彩に溢れる映像美とシュールな毒気を放つユーモアは、フランスの映画のエスプリが溢れる。随所に、登場するシューケットやマドレーヌのようなフランスの焼き菓子も、映画内に不思議なリズムを与えている。主人公のポールを取り囲む、厄介な(?)キャラクター達も実に人間味に溢れ、惹き付けられる。マダムプルースト役のアンヌ・ル・ニは「最強のふたり」、「わたしたちの宣戦布告」での出演も記憶に新しく、今回もキャラクターを地でいく熱演が印象的だ。
記憶の底にある本当の過去を見つけ出し新しい人生を手に入れる、ファンタジックで奇想天外な物語。ついつい、自分と重ねあわせて観てしまうこと必至だ。ハニカムでは、読者5名10組を試写会にご招待。この機会に是非ご応募を。
text: Aika Kawada
【ハニカム読者10名様ご招待!】
「『ぼくをさがしに』試写会プレゼント」詳細
日程: 7月23日(水)
開場: 18:00
開映: 18:30
会場: アンスティチュ・フランセ東京 エスパス・イマージュ
住所: 東京都新宿区市谷船河原町15
ご招待枠: 5組10名様
応募方法:
件名に「『ぼくをさがしに』試写会ハニカム読者招待プレゼント」、本文に住所、氏名、年齢、職業、メールアドレス、ハニカムとファタール以外で普段読んでいる雑誌(WEB、紙媒体を明記)、ご意見・ご感想などをご記入のうえ、メールにてご応募ください。
宛先: honeyee@honeyee.com
応募締切: 7月17日(木)
*当選者の方にのみ、メールにてご連絡さしあげます。
*個人情報は、本イベントに関するご連絡のみに利用し、第三者に開示することはありません。
『ぼくを探しに』
監督・脚本: シルヴァン・ショメ
撮影: アントワーヌ・ロッシュ
出演: ギヨーム・グイ、アンヌ・ル・ニ、ベルナデッド・ラフォン、エレーヌ・ヴァンサン
制作年:2013年
上映時間: 106分
制作国: 仏
原題: ATILLA MARCEL
配給: トランスフォーマー
8月2日(土)よりシネマライズ、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー