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ソウル・キッチン

ソウル・キッチン

ハンブルクのレストラン"ソウル・キッチン"をめぐる、五感を刺激するヒューマンドラマ。

11 1/06 UPDATE

ベルリン、カンヌ、ヴェネチアと、世界三大国際映画祭を若干36歳という若さで制覇した監督ファティ・アキン。これまでの作品では自身のルーツであるトルコやドイツ在住の移民について多く触れてきた彼だが、今作"ソウル・キッチン"ではヨーロッパ中の多民族による共存を提示している。

軽快でごちゃ混ぜな音楽が鳴り響き、それぞれのソウルフードを味わおうと様々な人種が集うハンブルクのレストラン、"ソウル・キッチン"。店を経営するジノスは、恋人が上海に行ってしまったり、税務署から取り立てを受けたり、ヘルニアになったりと、うまくいかないことばかり。一時は店も繁盛し、全てがうまく回り始めたものの、店の土地を狙う不動産屋が現れ、店は乗っ取りの危機に陥る‥‥。

第66回ヴェネチア映画祭審査委員長、アン・リーにして「この映画に嫉妬せずにはいられない」とまで言わしめた今作。劇中に映し出されるハンブルクの街並みは美しく、アキン監督と脚本・主演のアダム・ボウスドウコスが選曲したこだわりの音楽も映画を彩っている。また大衆食堂らしいフライドポテトから高級なフレンチまで、多種多様な料理が数多く登場するなど、"ソウル・キッチン"はまさに、五感を満たす刺激する映画なのだ。

text:honeyee.com

「ソウル・キッチン」
監督・脚本: ファティ・アキン
出演: アダム・ボウスドウコス、モーリッツ・ブライプトロイ
原題: Soul Kitchen
制作国: ドイツ・フランス・イタリア
上映時間: 99分
配給: ビターズ・エンド
1月22日(土)より、シネマライズほか全国順次ロードショー!
http://www.bitters.co.jp/soulkitchen/