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1950年代にイギリスのサブカルチャーとして広まった「テッズ(テディ・ボーイ)。そしてバンド「ニューヨーク・ドールズ」のギタリストであるジョニー・サンダースに代表される1970年代アメリカのロックンロールやロカビリー。このふたつの要素を融合させたスタイルを提案する今季のマーク ジェイコブス。ロングジャケットなどをまとったエッジィなスタイルを展開しているが、そのコーディネイトの中でも特に効いていたのがニットだ。

特徴的なのはその色使いで、秋冬らしくトーンを抑えながらも適度に華やかさもある仕上がり。バイカラーデザインも効果的で、インナーとしてはもちろん一枚で主役にもなるインパクトを備えている。特にカシミア素材のパーカはマークお気に入りのアイテムだ。

手持ちのワードローブに取り入れやすいシンプルさがありつつ、オリジナリティも十分。イージーにモダンなセンスを取り込むことができる今季のニットのラインナップは必見。

photo: Masaki Sato
text: Jun Namekata [The VOICE]