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2月15日、日本初となるMAISON KITSUNÉの路面店が2店舗同時に東京・南青山にオープンする。まずは、厳選されたプレタポルテコレクションが揃う「MAISON KITSUNÉ」、そしてその近隣にはKitsunÉ Teeや Parisienライン、CDやレコードなどの販売とともに、店内で本格的なコーヒーが提供される「CAFÉ KITSUNÉ」が、それぞれ異なるタイプの2つの路面店として同時出店する。

建築事務所で働いた後、Gildas Loaëcとともにブランドを立ち上げた黒木理也が語る「MAISON KITSUNÉ 」東京店は、「パリ店の建築イメージを継承しながら、力強いオスマン風スタイルを採用し、そこに日本の伝統的な建築要素を少し加えた」という。内装には、日本杉の寄木細工が敷き詰められたモノグラムの床、職人の手によって特別に造られた畳、米と竹の紙から作られた「襖」などが用いられ、オーセンティック且つクリーンなデザインの中に、こだわりのディテールがとけ込む店舗は、コレクションのスピリットとスタイルを体現していると言えるだろう。

一方の「CAFÉ KITSUNÉ」は、「MAISON KITSUNÉ」から歩いてすぐの近隣に位置し、竹の垣根に囲まれたアプローチを抜けると、低い天井による茶室のような空間が広がる。OMOTESANDO KOFFEE等のプロデュースを手掛ける國友栄一氏のもと訓練を積んたバリスタによる本格的なコーヒーが提供され、コーヒーの豊かな香りが漂う店内は、江戸時代にインスパイアされたオリジナルモチーフの壁紙と、Kitsuné Tee やCD、レコードなどのモダンなアイテムが絶妙なコントラストを生み出す。

ゲストデザイナーとして参加したPitti Uomoでのパフォーマンスの熱狂も覚めやらぬ中、いよいよ今年、東京からMAISON KITSUNÉが新たな一歩を踏み出す。

text: Akihiro Hayashi