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先日、「CFDA/ヴォーグファッション基金アワード（CFDA /Vogue Fashion Fund Award）」の2012年度のグランプリ受賞を果たし勢いに拍車をかける、LAのカシミアニット専門ブランド「エルダーステイツマン（The Elder Statesman）」。デザイナーである「グレッグ・シェイト（Greg Chait）」は元々ブランケットのコレクターで趣味が高じてブランドを立ち上げた。

彼の手掛けるコレクションは独学でニット作りを学んだことがプラスに転じ、それがストレートに製品の個性に繋がっていることが特徴であり、紡績からフィニッシングに到るまで、ほぼすべての工程を自ら行なっている。商品数は決して多くはないが、クルーネックのニット一つとっても並々ならないこだわりが凝縮されている。

温かみのオレンジのニットはイタリアから輸入したカシミア原毛を紡績と染色し、ダイヤモンド柄に編み立てた一品で、柔らかな独特の雰囲気が味わえる。コーディネイトの差し色、もしくはレイヤリングに適したサックスブルーのニットは、「ポインテル」と呼ばれるメッシュのような編み立てが非常にユニーク。カシミアとのコンビネーションは唯一無二の存在感が感じられる。

なお、「マイノリティレッブ（minorityrev）」では東京店にて、11月23日（金）からの3日間、トランクショーを開催。定番であるブランケットやセーターの他に、世界先行発売で最新のパシュミナストールのコレクションなどが並ぶ。自分だけの一枚をオーダーできるまたとない機会になるはずだ。

photo: Masaki Sato
text: Tsuneyuki Tokano