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「エンジニアド ガーメンツ（ENGINEERED GARMENTS）」の2012A/Wは、「ワーク」と「ミリタリー」を強く意識し、キーカラーとして「ネイビー」を設け、コレクションを展開。それに準じた素材の選定も加わることで、ユニークなアイテムが出揃っている。

その好例が、こちらに並んだピークドラペルのジャケットで使用している、オリジナルの第二次大戦時の使用されたカモフラージュのネイビーバージョン。濃紺でまとめたミリタリーベストはアメリカ海軍仕様のウールサージでアレンジ。ネイビーの差し色にも使える赤を基調にしたチェックのシャツは、コットン100％ネル地が程よい雰囲気を作り出している。

色彩と素材のコンビネーションによる提案は心地よい鮮度があり、ブランド特有の「定番性」が上手に噛み合っている。こうした編集能力こそがこのブランドの強みであり、今季はその特徴が的確に表現されたコレクションとなっている。

photo: Masaki Sato
text: Tsuneyuki Tokano