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「デイビット リンドウォール リボーン 1982 デニム」は2009年に設立されたNYのファッションブランドである。

デザイナーのデイビッド・リンドウォールは、以前はエディ・スリマンによるディオール オムの時代に、メゾンの顔ともいうべきポジションのモデルとして活躍。メインのアイテムはTシャツでメッセージ性の高いコレクションを手掛けている。2011S/Sでは初のデニムコレクションをスタート。国内ではリステアのみの展開となっている。

今回のコレクションの着想は、かの有名な建築家ミース・ファン・デル・ローエの作品、『シーグラム・ビルディング』から得たという。44枚の裁断パーツを用いた複雑かつ繊細なディテールが特徴で、同時に快適な履き心地も追求している。品質へのこだわりから生産はすべて日本で行われている。

いまやファッションの市場において、もっともアイディアが飽和的な状態にある「ジーンズ」へ対し、ユニークでオリジナリティのある1本をつくりたいという、デザイナーのチャレンジ精神から生まれた、このデニムコレクション。その結果、モードなムードを帯びたウェアラブルなアイテムを提案することに成功している。

photo:Masaki Sato
text:Tsuneyuki Tokano