honeyee.com｜Web Magazine「ハニカム」

1908年、アメリカのマサチューセッツ州にある、グロスターで創業されたMIGHTY-MACは、セーリングが盛んな街に生まれたこともあり、セーリング用ウエアを多く産出したブランド。セーリングは富裕層向けのスポーツであった影響もあり、上質な素材や当時の新素材が使用され、ディテールやパーツにもこだわりが見られる高級ウエアとして扱われていた。1990年頃に残念ながら活動を休止してしまったこのブランドが、コアなファンの声に応えて2009年の秋冬から復活。

ジャケットを中心に展開されている今期のコレクションの中で一番メジャーなARO DECKジャケットは、1970年〜80年代に機能性や快適性を追求したライン、「ARO（All Round Outerwear）」の代表的アイテム。10FWモデルのARO DECKには表面は速乾性に優れ丈夫なT/Cウェザー素材を、裏地にはチェック柄のネルを使用し、MIGHTY-MACのアイコンとも言える「T-Bar」と呼ばれるアルミ型のT字型ジッパースライダーを装備。そして、最大の特徴は、別売りのARO PAC（肩掛けバック）がジャケットの肩部分に取り付けられたリングに装着すると、まるでデイパックのように背負うことができるところだ。

カラーバリエーションはBEIGE、DARK NAVY、BLACK、APRICOTの4色展開になり、それぞれ同色のARO PACも販売。2009年A/Wの復活から当時のディテールを再現しつつも、新しいジャケットとして生まれ変わっている。

Photo:Masaki Sato
Text:honeyee.com