12 12/26 UPDATE
TOKYO CULTUART by BEAMSから季刊で発行される新感覚文芸カルチャー誌「In The City(インザシティ)」の最新号、第7集・冬号が発売開始された。まるで作家がDJを行っているようなイシューを目指したという今号のテーマは「作家DJs」。
「ミスター・シティポップの帰還」と題された巻頭特集では、昨年、長き彷徨の果てにアルバム『SOUND BURGER PLANET』で大復活を遂げた、かせきさいだぁをフィーチャーしたロングインタビューを掲載。最新作『ミスター・シティーポップ』を前に、90年代はもちろん、ゼロ年代をも俯瞰した真実の証言が満載だ。
創刊2周年号となる今号には、新たに連載開始となるエッセイ2本も加わる。まずは、高木完によるロング・エッセイ「ロックとロールのあいだには、、、」。輸入文化としてのロックンロールをストリート目線でひもといていくこのエッセイの第一回目は、片岡義男を高木完が直撃。いまなお伝説として語り継がれる71年の名著『ぼくはプレスリーが大好き』を題材に、「ロックンロールが発生したあの瞬間」――1954年の記憶を片岡義男が語る。
新連載2本目は片岡義男による、こちらも音楽にまつわるエッセイ。7インチ・レコードという妙なる美しき「モノ」と、そこに刻印された「鳴らされるべき」音と言葉について語る「ドーナツを聴く」。レコード選択、写真撮影ともに片岡義男による、まさに伝家の宝刀、カタオカ・エッセイがフルカラーで掲載されている。
そして、毎号好評の短篇小説もやはり「音楽」をテーマとした、もちろんすべて書き下ろしの短篇小説を四篇。さらに、前号から執筆陣に加わった、鈴木哲也(honeyee.com / .fatale 編集長)によるエッセイ「最後のモード」も楽しみな、豪華執筆陣による巻末のフィーチャー・エッセイ。今号にはなんと、しばらく連載を休み続けていた中原昌也がついに帰還。急逝した若松孝二監督について、ここでだけ執筆したエッセイが掲載されている。
このvol.7の発売を記念して、1月17日(木)に代官山の蔦屋書店にて、片岡義男と小西康陽によるトークイベントが開催される。共著『僕らのヒットパレード』も好評な二人が、それぞれに選んだ上質な音楽を聴きながら、文芸と音楽の接点について、歌から生まれる物語・物語から生まれる歌について、存分に語る。イベントは代官山蔦屋書店にて『IN THE CITY Vol.7』の事前予約、店頭購入をした方が対象の先着70名となるので、詳細は右記を参照して欲しい。
text: Akihiro Hayashi
『In The City』Vol.7
Winter Issue 'Sucker DJs'
発行: 株式会社ビームス
発売: サンクチュアリ出版
1,050円[税込]
『In The City』Vol.7 「作家DJs」刊行記念
片岡義男 × 小西康陽 トークイベント
会期:2013年1月17日(木)
開館時間:19時~20時30分
会場:蔦屋書店1号館 1階 総合インフォメーション
〒150‐0033 東京都渋谷猿楽町17-5代官山蔦屋書店
定員:先着70名様
申し込み方法:代官山蔦屋書店にて『IN THE CITY Vol.7』の事前予約、店頭でご購入のお客様にイベント参加整理券を配布。
詳細は、以下のイベント特設ページを参照ください。
http://tsite.jp/daikanyama/event/001453.html
主催:代官山蔦屋書店
協力:トーキョー カルチャート by ビームス
[問] tel: 03-3770-2525