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いけばなの美学をもとに、コンテンポラリーな花のディスプレイやアレンジを手がけ、 国内外での活躍が話題の若手フラワーアート・ユニット、plantica（プランティカ）。彼らの初の個展がポーラ ミュージアム アネックスにて12月19日（水）より開催される。

華道の伝統を意識しつつ、「植物という有機物をいかに芸術に 昇華するのか」を追い求める彼らの活動は、ファッション・メゾンのレセプションパーティー、歌舞伎の装花やテレビ番組の空間演出から、 表参道ヒルズ、東京ミッドタウン、BMW Group Studio、FIATCAFFEにてインスタレーションまで、多岐に渡っている。

学生時代、母親の影響で華道の世界に踏み入れたという代表の木村貴史は、伝統的な華道の流れに「新たなレイヤーを重ねたい」と言う。植物にまつわるあらゆる事象を用い、生命感に溢れた芸術を生み出していくその行為は、一見、華道の伝統から離れていくかのように見えるが、彼らが掲げる「自由であること」は、まさしく華道の本懐なのかもしれない。ユニクロのCM出演や、フランス放送局「Canal Plus」のドキュメンタリー番組に取材を受けるなど、国内外での注目を集める彼らの作品を眺める事のできる本展に、ぜひ一度足を運んでみて欲しい。

text: Akihiro Hayashi