honeyee.com|Web Magazine「ハニカム」

Mail News

VACANTの課外授業

VACANTの課外授業

注目の講義シリーズ、第二回のテーマは「ヨーゼフ・ボイスと社会彫刻」

12 6/06 UPDATE

今年4月からはじまった講義シリーズ"VACANTの課外授業"は、「越境性」をテーマに様々なジャンルの講師を招き、VACANTという場所ならではの講義を実施していくという注目のシリーズ企画。

6月15日(金)に開催が決まった第二回目の講義は、森美術館の設立に携わり現在は水戸芸術館で学芸員を務める高橋瑞木を講師に迎えて行われる。テーマは「ヨーゼフ・ボイスと社会彫刻」。2009年に水戸芸術館で開催された「Beuys in Japan ボイスがいた8日間」をキュレートした高橋氏ならではの視点で、越境するアーティスト、ヨーゼフ・ボイスの思想と活動に迫る。

戦後ドイツを代表するアーティスト、ヨーゼフ・ボイスは、絵を描いたり彫刻を作ることだけがアートではないと唱え、旧来の「アート」の概念に重要な変革をもたらした。「人間は誰でも芸術家である」と語り、人間ひとりひとりが創造性をもって参与することでより良い社会をつくりあげる「社会彫刻」という概念を提唱、晩年は「緑の党」の設立やエコロジー運動に関わるなど、自ら積極的に社会にコミットした事でも知られている。この講義では、作品紹介だけでなく「社会彫刻」という概念にも触れながら、ボイスの活動とその革新性が語られる予定。

text: Akihiro Hayashi

VACANTの課外授業
第二回 「ヨーゼフ・ボイスと社会彫刻」
講師: 高橋瑞木(水戸芸術館現代美術センター主任学芸員)
2012.6.15 (fri) 
at VACANT www.n0idea.com
open 19:00 / start 19:30
受講料 ¥1,500(要予約)
*学割¥1,000(受付にて学生証をご提示ください)

予約方法
件名を「課外授業」とし、本文に「お名前/人数/ご連絡先」を記入したメールを
下記アドレスまで送信。
booking@n0idea.com(VACANT)
※万が一、2,3日経っても返信がない場合は、
03-6459-2962(VACANT)までお電話ください。
 
講師プロフィール
高橋瑞木
森美術館の設立に携わった後、水戸芸術館現代美術センターの学芸員に着任。主な企画展覧会に「Beuys in Japan ボイスがいた8日間」(2009)、「クワイエット・アテンションズ 彼女からの出発」(2011)。現代美術作家のインタビュー本『じぶんを切りひらくアート』(2010、フィルムアート社)。現在12月に開催される「高嶺格のクール・ジャパン」展を鋭意製作中。


VACANTの課外授業、今後の予定(随時更新、変更の可能性あり)
●8月:テーマ「奈良美智と村上隆」
講師: 児島やよい(キュレーター、コーディネーター、ライター。 慶応義塾大学、明治学院大学非常勤講師)
●9月:テーマ「オリーブ」
講師: 高橋律子(金沢21世紀美術館学芸員)
●12月:テーマ 「大竹伸朗とその周囲」
講師: 藪前知子(東京都現代美術館学芸員)