11 12/15 UPDATE
12月15日より、写真家・大森克己の東京では4年ぶりとなる個展「すべては初めて起こる」がポーラミュージアムアネックスにて開催されている。展示されるのは、震災後に大森が桜に導かれ福島へと旅をして撮影された新作シリーズで、同シリーズの写真集の刊行に合わせ、スピンオフ写真展や対話イベントなど、さまざまな企画が立体的に交差し合うプロジェクトも展開される。
このプロジェクトは、上記のポーラミュージアムアネックスでの展示を中心としながら、新作への軌跡となった作品の展示も行われる。まずは、作品のアーカイヴから「言語」と「音楽」のキーワードに沿ってセレクトした写真展「言語と音楽と情熱」(デザイン事務所マッチアンドカンパニーの書庫にて開催)、そして「すべては初めて起こる」に登場するピンクのハレーションと邂逅したイーストLAで撮影された作品の写真展「Los Angeles / ロス・アンヘレス」(ギャラリーGingrichにて開催)だ。なお、写真集『すべては初めて起こる』は、写真展の3会場にて350部限定(エディションナンバー付き、サイン入り)で先行発売される。
また先日、原宿VACANTで行なわれた写真家の田附勝、高橋宗正との対話に続き、大森とさまざまなジャンルの人々とのトークイベントも開催される。12月27日には詩人の蜂飼耳、アートディレクターの服部一成とともに、「初めて、ということ」、「起こる、ということ」、「言葉はどこからやってくるのか?」をテーマに語り合う。1月13日には、ベストセラー『アースダイバー』でともに東京の新たな姿を浮かび上がらせた中沢新一と、3.11以降の芸術家の生き方や態度について考察していく。さらに1月14日には、ポーラミュージアムアネックスにて大森本人による作品解説も予定されている。
すべての日本人が、初めて起こったあまりにも多くのことを体験した2011年。穏やかだが力強い大森の写真と、クリエイターたちが紡ぎ出す言葉をきっかけに、いま、そしてこれからを改めて見つめなおしてみては?
text:Misho Matsue
Katsumi Omori「千葉県浦安市 2011」
Katsumi Omori「Los Angeles 2010」
写真展「すベては初めて起こる」
場所: ポーラ ミュージアム アネックス
東京都中央区銀座 1-7-7 ポーラ銀座ビル 3階
tel: 03-3563-5501
日程: 12月15日(木)〜2012年1月29日(日)
※会期中12月30日(金)〜1月3日(火)を除き無休
入場無料 11:00〜20:00 (入場は閉館の 30 分前まで)
写真展「言語と音楽と情熱」
場所: マッチアンドカンパニーの書庫
東京都台東区花川戸 1-3-6 花川戸ビル B1-1
tel: 080-3161-5211(担当:村中)
日程: 12月16日(金)〜1月29日(日)の木〜日曜日
※12月30日(金)〜1月4日(水)休業
要アポイントメント・入場無料 12:00〜19:00
写真展「 Los Angeles / ロス・アンヘレス」
場所: Gingrich
東京都台東区寿 3-8-4 鎌田ビル
tel: 03-6425-7973
日程: 12月16日(金)〜1月29日(日)の木〜日曜日
※12月30日(金)〜1月4日(水)休業
入場無料 12:00~19:00
予約先: info@gingrichinc.net
※12月16日19:00よりオープニングレセプションを開催
「初めて起こる夜」
出演: 大森克己、蜂飼耳、服部一成
場所: Rainy Day Bookstore & Cafe
東京都港区西麻布 2-21-28スイッチ・パブリッシング B1F
tel: 03-5485-2134
mail: ticket@switch-pub.co.jp
日程: 12月27日(火) open 18:30 / start 19:00
料金: 1,500円(税込・自由席 / 1ドリンク付)
多摩美術大学公開講座「すべては初めて起こる」
出演: 大森克己、中沢新一(人類学者)
場所: 多摩美術大学八王子キャンパス、レクチャー棟 Bホール
日時: 2012年1月13日(金) 5限(16:20〜17:50)
入場無料
[問]多摩美術大学 芸術人類学研究所
tel: 042-679-5697
mail: iaa_info@tamabi.ac.jp
「すべては初めて起こる」大森克己本人による作品解説
場所: ポーラミュージアムアネックス
2012年1月14日(土) 14:00〜
定員20名 要予約 入場無料
[問]ポーラミュージアムアネックス
tel: 03-3563-5501